速習 讃岐弁(高松編)


Section 1 入門編

まずこの入門編の二つをマスターすれば、それだけでもう立派な讃岐人にみえるはず。
ちゃんと声に出して練習しましょうね!

◆ 語尾の基本


① 共通語の語尾「だ」が、たいてい「や」になります。
  • そうだ -> そう[や] (文脈によって‘[そ]うや’のこともある)
  • そっちが悪いんだ -> そっ[ち]が悪いんや
  • ボーッとしてるからだ -> ボーッとしとるけんや
② 共通語の語尾「ね」が、たいてい「の」になります。
  • あのね -> あの[の]
  • そうだね -> [そ]や[の] (肯定的)、 そう[や]の (やや否定的)
  • それじゃあね -> [ほん]だら[の]
  • いいね -> ええ[の]
同じ「あのの」といっても語尾の長さやアクセントで微妙にニュアンスが変わります。 例えばお願いを切り出す時には、「あの[の]ぉ[お]」という風に「の」を伸ばしていったん下げ、 また上げます。子供がよく上目遣いで言っているのを想像してみてください。


◆ 順接の基本


共通語の「から」は「けん」になります。
  • だから -> [や]けん
  • いいから、いいから -> ええ[け]ん、ええ[け]ん
  • 早く寝ないから、 -> はよ[寝]ん[け]に、
たいていの場合は「けん」を使いますが、文脈によっては「けに」と言うこともたまにあります。 たぶん、こちらのほうが古い言い方なのでしょう。
西讃では「けん」ではなく「きん」と言ったりするようです。 岡山や広島でも「けん」は使いますが、その直前の音が違います。 上の例だと、「だから」は「やけん」ではなく「じゃけん」と言うのです。 なんとなく「やけん」のほうが柔らかく感じるのはひいきでしょうか....。

◆ 発音の基本


語尾は心持ちのばしてください。 例えば、「あのの」でぱしっと切るのではなく、「あののぉ」といった感じです。 今後も「ぉ」は基本的に表記しませんが、たいていの場合語尾はのばすと考えてよいです。 但し怒っている時などは例外で、例えば「ええの」も羨ましがっていう場合は「ええのぉ」ですが、 きつく念を押す時には「ええの!」という風にきります。
また、「ガ行」は鼻濁音にせず、喉だけではっきり発音してください。

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